虎は狩りが苦手

真面目にふざける

納豆の話しだと思います

今週のお題「納豆」

 

トマトが苦手

幼き日から今まで何度もチャレンジしたが、未だ克服はできていない。

 

学生の頃、居酒屋でバイトをしていた。

繁華街に近く忙しかったがそこそこ楽しく働いていた。

 

飲食店で働くにあたって最大の楽しみは「まかない」だ

しかも金のない学生にとって一つのライフラインのような物だ。

 

その店は、基本的にキッチンスタッフが交代でまかないを担当する。

店長が「好きな材料使っていいで!」みたいなできた(適当な)人だったので

非常に楽しみなひと時だった。

 

ところがそのお楽しみタイムをぶち壊す無粋な輩がいる。

ある日、自分が担当になりサラダにトマトを入れた。

当然、自分はトマトが苦手なので自分のサラダからはトマトを抜いていた。

 

それを見た無粋な輩が「あれ?トマトは?」とぬかす。

まあこれだけなら「忘れてるよ」って親切心かもしれない

なのでこう答える「いや、トマト苦手でな」

 

しかしこういう奴は決まって次にこう言う

「えー!おいしいのに!それに栄養もあって体にいいのに!」

 

えーと

聞いてねぇよ、あんたの食レポなんか

聞いてねぇよ、トマトが体に及ぼす影響なんか

しかもその言い方、トーンは何なんだ?

 

あ、あれか?トマトを食べれないことによるリスクを伝えて

「あー、食べれないのは不幸だ!」とか他人が嘆く素振りを見て

私はトマト食べれますけどねマウントでも取りたいのか?

 

こういう奴ほんとに多い。

俺はトマトが苦手

おれはとまとがにがて

OREHATOMATOGANIGATE

I don't like tomatoes

 

ただ苦手なんだよ

そこに意味や損得なんか無い

 

もううんざりだ。毎回毎回同じことを言わせるな。

好きなものを食わせろ

そしてあんたも好きなものを好きなように食え

 

そんなある日、まかないに納豆登場。

で、その輩が言う

「納豆!これ食べれる人ってどうかしてる!臭いしネバネバして気持ち悪いし!」

 

やりやがった!完全に墓穴掘ったなこいつ!

「そう?美味しいし栄養もあるのにな」

きれいにカウンターを決めてやった。

 

な?どうよ?どんな気持ちだよ?

こう言われたからって「ああ、私は損している」とか

「そんなに良い食べ物なら無理してでも食べないと!」

とかってなるか?

 

その人が苦手っていうのなら苦手なんだよ。

余計なことを言う必要も勧める必要もない。

「そっか」で終わる話し。

 

それに食べ物だって、いきなり理不尽に命を奪われた挙句

嫌な顔しながら無理やり食べられても成仏できたもんじゃない。

せめて「おお!美味しい!」って食べてもらわないと

穏やかな気持ちであの世に行けないだろう。

 

トマトにも納豆にもリスペクトを

 

 

自分は納豆が大好きだし、このトマトマウント野郎にカウンターを

決めてくれた思い出の食べ物である。

 

キムチと混ぜる、カレーにトッピング、卵焼きで巻く、とかもいい。

納豆、山芋、オクラ、ちりめんをご飯の上にのせて

めんつゆと九州の甘めの醤油、それに山椒をかけてどんぶりにする。

 

まあ普通に食べても美味しいけど

ありがとう納豆